《PHP8上級試験対策》parse_url()関数でURLを分解する仕組みを理解しよう

2025年10月18日

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はじめに

PHPでURLを構文解析したいときに使われるのが parse_url() 関数です。
「URLのどこまでを認識してくれるのか？」を理解しておくと、Webアプリ開発やリバースプロキシ設定、APIリクエストの分解などでとても役立ちます。この記事では、上級試験にも出題されやすい parse_url() の動作を具体的な例で整理します。

キーワード： parse_url / URL構文解析 / クエリ文字列 / フラグメント /

parse_url()とは？

parse_url() は、URL文字列を構成要素に分解して配列で返す関数です。
スキーム（https）、ホスト名（example.com）、ポート番号、パス、クエリ文字列、フラグメント（#以降）などをまとめて取得できます。

parse_url(string $url, int $component = -1): array|string|int|false

実行例

<?php
declare(strict_types=1);
error_reporting(-1);

$url = 'https://user:password@www.example.com:443/path/path/file?query#fragment';
$r = parse_url($url);
var_dump($r);

実行結果

array(8) {
  ["scheme"]=>
  string(5) "https"
  ["host"]=>
  string(15) "www.example.com"
  ["port"]=>
  int(443)
  ["user"]=>
  string(4) "user"
  ["pass"]=>
  string(8) "password"
  ["path"]=>
  string(15) "/path/path/file"
  ["query"]=>
  string(5) "query"
  ["fragment"]=>
  string(8) "fragment"
}

この出力は 正解です。

各要素の対応関係

URL部分	対応するキー	値
`https`	`scheme`	`"https"`
`user`	`user`	`"user"`
`password`	`pass`	`"password"`
`www.example.com`	`host`	`"www.example.com"`
`:443`	`port`	`443`
`/path/path/file`	`path`	`"/path/path/file"`
`?query`	`query`	`"query"`
`#fragment`	`fragment`	`"fragment"`

図解：parse_url() の分解イメージ

https://user:password@www.example.com:443/path/path/file?query#fragment
|--scheme--|   |----認証情報----| |------ホスト------| |--port--| |-----path-----| |query| |fragment|

応用：特定要素だけを取り出す

第2引数にコンポーネント定数を指定すると、該当部分だけを取得できます。

echo parse_url($url, PHP_URL_HOST); // www.example.com
echo parse_url($url, PHP_URL_PATH); // /path/path/file

注意点

相対URLの場合

parse_url('/path/test');
// ["path"] => "/path/test"

ホストやスキームは返されません。

誤記に注意

pase_url() → ❌（誤り）
parse_url() → ✅（正しい）

まとめ

項目	内容
関数名	`parse_url()`
戻り値	URLを構成要素ごとに分解した配列
主なキー	scheme, host, port, user, pass, path, query, fragment
試験の狙いどころ	URL構文の分解順序と戻り値の確認