《PHP8上級試験対策》http_build_query()関数によるURLエンコード処理の仕組みを理解しよう

2025年10月18日

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はじめに

http_build_query() は、配列をURLクエリ文字列に変換する便利な関数です。
ただし、エンコードルール（空白→+ か %20 か）や特殊文字の扱いを正しく理解していないと、出力結果を見て「なぜこうなるの？」と戸惑うことも。
今回はPHP8上級試験の例題をベースに、エンコード処理の流れと仕様の違いをわかりやすく整理します。

キーワード： http_build_query / URLエンコード / クエリ文字列 / PHP_QUERY_RFC1738 / RFC3986

🧩 コード例

<?php
declare(strict_types=1);
error_reporting(-1);

$params = [
    'id' => 'id string',
    'pass' => 'p&a=ss',
];

$q = http_build_query($params);
var_dump($q);

🧾 出力結果

string(28) "id=id+string&pass=p%26a%3Dss"

この出力は正しい動作です。では、なぜこのような文字列になるのかを順に見ていきましょう。

🔍 http_build_query() の基本仕様

http_build_query() は、連想配列をURLクエリ文字列に変換する関数です。

http_build_query(
    array $data,
    string $numeric_prefix = "",
    string $arg_separator = "&",
    int $encoding_type = PHP_QUERY_RFC1738
): string

✅ 主な役割

各キーと値を key=value の形式に整形
値を URLエンコード して安全に送信できる文字列へ変換
& でパラメータを連結する

⚙️ 各値がどのように変換されるか

元の値	エンコード後	備考
`'id string'`	`'id+string'`	空白（）は `+` に変換される
`'p&a=ss'`	`'p%26a%3Dss'`	`&` → `%26`、`=` → `%3D`

結果として：

id=id+string&pass=p%26a%3Dss

というクエリ文字列になります。

💡 RFC指定による違い

実は、空白をどうエンコードするかは「エンコードタイプ」で変わります。

オプション	内容	空白の扱い	出力例
`PHP_QUERY_RFC1738`（デフォルト）	通常のWeb互換	`+`	`id=id+string`
`PHP_QUERY_RFC3986`	RFC3986準拠	`%20`	`id=id%20string`

例：

echo http_build_query($params, '', '&', PHP_QUERY_RFC3986);
// 出力: id=id%20string&pass=p%26a%3Dss

🧭 図解：エンコードの流れ

$params = [
  'id'   => 'id string',
  'pass' => 'p&a=ss'
];

         │
         ▼
[1] キーと値のペアに分解
   → id=id string
   → pass=p&a=ss
         │
         ▼
[2] URLエンコード処理
   → id=id+string
   → pass=p%26a%3Dss
         │
         ▼
[3] &で連結
   → id=id+string&pass=p%26a%3Dss

🧩 まとめ

項目	内容
関数名	`http_build_query()`
目的	配列をURLエンコード済みのクエリ文字列へ変換
デフォルト仕様	RFC1738（空白→`+`）
特殊文字	`&`→`%26`、`=`→`%3D`
試験ポイント	エンコード結果が `"id=id+string&pass=p%26a%3Dss"` になるのは正しい