《PHP8上級試験対策》class_exists()でクラス定義の有無を確認する仕組み

2025年10月20日

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はじめに

PHPでは、クラスがすでに定義済みかどうかを確認したい場面があります。
そんなときに使えるのが class_exists() 関数。
この関数は、ユーザー定義クラス・組み込みクラス・未定義クラスを区別できる便利な関数です。
この記事では、class_exists() の基本動作から出力結果の理由まで、図解を交えて丁寧に解説します。

キーワード：class_exists / クラス定義確認 / autoload / PHP組み込みクラス /

📘class_exists()の基本構文

class_exists(string $class, bool $autoload = true): bool

パラメータ	説明
`$class`	確認したいクラス名（文字列）
`$autoload`	`true`の場合、未定義クラスならオートローダーを試みる（デフォルト）。`false`の場合は試さない。
戻り値	定義済みなら `true`、未定義なら `false` を返す。

💡実際のコード例

<?php
declare(strict_types=1);
error_reporting(-1);

class Hoge {}

// 1. 定義済みクラス
$r = class_exists('Hoge');
var_dump($r);

// 2. 未定義クラス
$r = class_exists('Dummy');
var_dump($r);

// 3. 組み込みクラス
$r = class_exists('stdClass');
var_dump($r);

実行結果

bool(true)
bool(false)
bool(true)

🪶結果の理由を分解して理解しよう

チェック対象	種類	結果	理由
`Hoge`	ユーザー定義クラス	✅ `true`	`class Hoge {}` で定義済み
`Dummy`	未定義クラス	❌ `false`	定義されていない（autoloadもなし）
`stdClass`	組み込みクラス	✅ `true`	PHPが最初から持っている標準クラス

🧠 補足：autoloadとの関係

class_exists() の第2引数 $autoload はデフォルトで true になっています。
もしオートローダー（spl_autoload_register() で登録した関数）があれば、未定義クラスを読み込もうと試みます。

spl_autoload_register(function($class) {
    echo "autoload: {$class}\n";
});
class_exists('AutoClass'); // autoload: AutoClass

→ このように、autoload が有効だと自動的に呼び出されます。

🖼 図解：class_exists() の動作フロー

 ┌──────────────────┐
 │ class_exists()   │
 └───────┬──────────┘
         │ クラス名を渡す
         ▼
 ┌────────────────────────────┐
 │ クラスが定義済み？            │
 └───────┬────────────────────┘
     YES │                 │ NO
         ▼                 ▼
   trueを返す        autoloadを試す（$autoload=trueのとき）
                         │
                         ├─ ロード成功 → true
                         └─ 失敗 → false