《PHP8上級試験対策》Standard PHP Library (SPL) とは?わかりやすく解説

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はじめに

PHPには、配列や例外処理を便利に扱える「道具箱」が標準で用意されています。
それが Standard PHP Library(SPL) です。

「配列で十分じゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、スタックやキューなどのデータ構造や、ディレクトリの走査、例外の分類など、実はSPLを知っているだけでコードがスッキリ書ける場面がたくさんあります。

この記事では、SPLの概要と、実際に触りながら理解できる学習ステップを紹介します。

キーワード:SPL/ Standard PHP Library / SplStack / SplQueue / Iterator / 例外処理

目次

SPLとは?

  • HPに標準で組み込まれているライブラリ集
  • 追加インストール不要
  • よくあるデータ構造・反復処理・例外処理を便利に扱える

大きく分けると以下のカテゴリがあります:

  1. データ構造(Stack, Queue, Heap, FixedArray)
  2. イテレータ(Iterator, DirectoryIterator, RecursiveIterator)
  3. 例外クラス(RuntimeException, LogicException)
  4. オブジェクト操作(SplObjectStorage など)

データ構造から始めよう

SplStack(スタック:後入れ先出し)

SplStack(スタック:後入れ先出し)サンプルコード

$stack = new SplStack();
$stack->push("A");
$stack->push("B");
echo $stack->pop(); // B

SplQueue(キュー:先入れ先出し)サンプルコード

$queue = new SplQueue();
$queue->enqueue("Task1");
$queue->enqueue("Task2");
echo $queue->dequeue(); // Task1

👉 配列でもできるが、用途が明確になり可読性が上がる。

イテレータで反復処理を効率化

DirectoryIterator(ディレクトリの中身をforeachで扱える)

DirectoryIteratorサンプルコード

$dir = new DirectoryIterator(".");
foreach ($dir as $file) {
    if ($file->isFile()) {
        echo $file->getFilename() . PHP_EOL;
    }
}

👉scandir()より柔軟でオブジェクト指向的。

例外クラスの整理

  • RuntimeException … 実行中の問題(例: ファイルが見つからない)
  • LogicException … コードの書き方の誤り

👉 例外クラスを分けると、エラー処理がきれいになる。

学習ステップのおすすめ順序

  1. 全体像を知る(カテゴリを把握)
  2. データ構造で遊ぶ(Stack/Queue/Heap)
  3. Iteratorを体験(DirectoryIteratorなど)
  4. 例外クラスを知る
  5. フレームワークやOSSで遭遇したら調べる

まとめ

  • SPL = PHP標準の「便利な道具箱」
  • 配列や例外だけでは表現しにくい処理をスッキリ書ける
  • 特に Stack / Queue / Iterator から触るのがおすすめ
  • 上級者だけでなく、日常的にPHPを書く人にもメリット大

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